📘『資本論』再学習 第100回クイズ
第2巻「資本の流通過程」
第1篇「資本の諸変態とそれらの循環」
第2章「生産資本の循環」
第4節「予備金」
【第1問】
第4節「予備金」で、蓄えられた貨幣が果たす役割として、最も適切なものはどれでしょうか。
A. 商品の使用価値を増やす
B. 資本の循環に支障が起きたとき、それを補う
C. 労働者への賃金を不要にする
D. すべて資本家の個人的消費に使う
【第2問】
商品資本 W′ が貨幣 G′ に変わる、つまり商品の販売が予定より遅れた場合、予備金が資本の循環
を維持するために使われることがあります。
○か×か?
【第3問】
生産手段や原材料の価格が予想より上昇し、予定していた貨幣だけでは足りなくなった場合、
予備金はどのような役割を果たすでしょうか。
A. 不足する貨幣資本を補う
B. 生産手段の価格を強制的に下げる
C. 商品の価値をゼロにする
D. 生産をただちに停止する
【第4問】
次のうち、予備金が必要になる可能性があるものをすべて選んでください。
A. 商品の販売が予定より遅れる
B. 原材料や生産手段の価格が上昇する
C. 資本の循環が予定どおり順調に進む
D. 予期しない事情で一時的に資金が不足する
【第5問】
蓄積のために蓄えられていた貨幣は、将来の生産拡大のためだけではなく、必要なときには予
備金として現在の資本循環を支えることもあります。
○か×か?
✅ 解答・解説
第1問 B
予備金は、資本の循環が予定どおりに進まないときに、その不足を補うために使われます。
たとえば商品がなかなか売れず、売上金が戻ってこない場合でも、予備金があれば原材料などを
購入して生産を続けることができます。
第2問 ○
商品の循環では、
W′ → G′
つまり、商品を売って貨幣を回収する必要があります。
ところが販売が遅れると、次の生産に必要な貨幣が不足します。そこで予備金を使うことで、資
本の循環が完全に止まるのを防ぎます。
第3問 A
原材料や生産手段が値上がりすると、予定していた貨幣だけでは足りなくなる場合があります。
たとえば、
予定:100万円
実際:110万円
となれば、10万円不足します。
この不足を予備金から補うことで、生産を続けることができます。
第4問 A・B・D
予備金が役立つのは、
商品販売の遅れ
原材料・生産手段の価格上昇
予想外の資金不足
などが起きた場合です。
Cの「予定どおり順調に進む」場合には、予備金を取り崩す必要は基本的にありません。
第5問 ○
ここは第100回の重要ポイントです。
前回の**「貨幣蓄積」**では、剰余価値の一部がすぐに資本として使われず、貨幣として蓄えら
れることを学びました。
その蓄えられた貨幣は、将来の拡大再生産に使われるだけでなく、資本の循環に問題が起きた
ときには、予備金として一時的に利用されることがあります。
🌟第100回のポイント
予備金とは、商品販売の遅れや価格上昇などで資金不足が起きたとき、資本の循環を途切れさ
せないための備えです。
覚え方はシンプルです。
「資本の循環がピンチ! → 予備金でつなぐ!」
これを押さえておけば、第4節「予備金」の中心はつかめます。

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