📘『資本論』再学習 第102回クイズ
第2巻「資本の流通過程」
第1篇「資本の諸変態とそれらの循環」
第4章「循環過程の三つの形」
テーマ:自然経済・貨幣経済・信用経済
第1問
産業資本の循環過程には、出発点の違いによって三つの形があります。
その三つとは何でしょうか。
第2問
自然経済とは、どのような経済のことを指しますか。
「商品」「貨幣」という言葉を意識して答えてください。
第3問
貨幣経済では、商品の交換において貨幣はどのような役割を果たしますか。
第4問
信用経済が発達すると、資本の循環や商品の売買にはどのような変化が生じますか。
第5問
貨幣資本・生産資本・商品資本は、それぞれ独立した別々の資本でしょうか。
それとも一つの産業資本が形を変えたものでしょうか。
✅回答・解説
第1問 回答
貨幣資本の循環・生産資本の循環・商品資本の循環です。
解説:
同じ産業資本の運動でも、どこを出発点として見るかによって形が変わります。
貨幣資本の循環:G―W…P…W′―G′
生産資本の循環:P…W′―G′―W…P
商品資本の循環:W′―G′―W…P…W′
三つは別々の資本ではなく、同じ資本の循環を異なる位置から見たものです。
第2問 回答
生産物の多くが市場で商品として売買されず、自給や現物交換などが中心となる経済です。
解説:
自然経済では、生産物がすべて商品になるわけではありません。生産したものを自分たちで消費
したり、現物で受け渡したりする割合が大きくなります。
第3問 回答
貨幣が商品の交換を媒介する役割を果たします。
解説:
貨幣経済では、
W―G―W
のように、商品をいったん貨幣に換え、その貨幣で別の商品を買います。
資本の循環では、
G―W
W′―G′
という形で貨幣が重要な役割を果たします。
第4問 回答
現金を直接使わなくても、信用や手形、銀行制度などを通じて取引や決済が行われるようにな
ります。
解説:
信用経済では、商品の売買そのものがなくなるわけではありません。むしろ商品・貨幣経済を土
台として、支払いや決済の方法が発達します。
その結果、資本の回転を速める働きもあります。ただし、信用関係が複雑になることで、支払い
不能などが広がる可能性も生まれます。
第5問 回答
一つの産業資本が循環の中で形を変えたものです。
解説:
産業資本は循環の中で、
貨幣資本 → 生産資本 → 商品資本 → 貨幣資本
と姿を変えていきます。
つまり、三つの資本が別々に存在するのではなく、一つの資本が三つの機能形態を順番にとってい
るのです。
🔑今回の重要ポイント
「三つの循環=三種類の別々の資本」ではなく、同じ産業資本を違う出発点から見たもの。
さらに、自然経済・貨幣経済・信用経済は、商品交換や支払いがどのような形で行われるかを理解
するうえで重要な区別です。

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