📘『資本論』再学習 第96回クイズ
第2巻「資本の流通過程」
第1篇「資本の諸変態とそれらの循環」
第1章「貨幣資本の循環」
第4節「総循環」
今回は、資本の循環を**貨幣資本・生産資本・商品資本の3つの形態から見渡す「総循環」
**について学びます。まずは問題に挑戦してみましょう。
クイズ10問
第1問
資本の循環を表す「総循環」では、主に何を示していますか?
A. 資本が貨幣資本だけを繰り返すこと
B. 資本が貨幣資本・生産資本・商品資本の各形態をとって循環すること
C. 商品が消費者の手に渡るまでの流通だけ
D. 労働者が賃金を使う過程だけ
第2問
貨幣資本の循環「G―W…P…W′―G′」の出発点は何ですか?
A. 商品資本
B. 生産資本
C. 貨幣資本
D. 剰余価値
第3問
生産資本の循環「P…W′―G′―W…P」の出発点は何ですか?
A. 生産資本
B. 貨幣資本
C. 商品資本
D. 流通資本
第4問
商品資本の循環「W′―G′―W…P…W′」では、出発点となるW′は何を表しますか?
A. 生産に必要な原材料だけ
B. 生産過程で生まれた剰余価値だけ
C. 剰余価値を含む商品資本
D. 労働力を購入するための貨幣
第5問
三つの循環に共通して含まれるものはどれですか?
A. 生産過程と流通過程
B. 消費過程だけ
C. 貨幣の保管だけ
D. 労働者個人の生活過程だけ
第6問
資本の循環において、剰余価値が生み出されるのは主にどの過程ですか?
A. 商品を売る過程
B. 貨幣を保管する過程
C. 生産過程
D. 賃金を受け取る過程
第7問
総循環を見ると、資本はどのようなものとして理解できますか?
A. 一度だけ使われる貨幣
B. 形態を変えながら循環し、価値を増やす運動
C. 商品の在庫
D. 労働者の個人的な財産
第8問
資本の循環が滞ると、資本主義的生産にどのような影響が出ますか?
A. 生産や販売が停滞する
B. 剰余価値が自動的に増える
C. 商品の価値がなくなる
D. 資本の形態変化が速くなる
第9問
総循環を考えるうえで、三つの循環の違いをとらえるポイントは何ですか?
A. 循環の出発点と終点に、どの資本形態が置かれているか
B. どの労働者が商品を買うか
C. 商品の値札が何色か
D. 貨幣の種類が何か
第10問
総循環についての説明として、最も適切なのはどれですか?
A. 資本の循環は貨幣の移動だけで成り立つ
B. 資本は生産過程を通らずに剰余価値を生み出す
C. 資本は貨幣・生産・商品という形態をとり、循環を続ける
D. 三つの循環は互いに関係がない
解答・解説
第1問 B
資本は貨幣資本、生産資本、商品資本という形態をとりながら循環します。総循環では、
それぞれの循環を関連づけて、資本の運動全体を見ます。
第2問 C
「G―W…P…W′―G′」は貨幣資本の循環です。G(貨幣)から出発し、商品を購入して
生産を行い、商品を販売してG′(増加した貨幣)に戻ります。
第3問 A
「P…W′―G′―W…P」は生産資本の循環です。生産資本Pから始まり、商品を販売して次
の生産に必要な商品を購入し、再びPへ戻ります。
第4問 C
W′は、生産過程でつくられた商品資本です。もとの価値に剰余価値が加わった商品とし
て表されます。
第5問 A
どの循環にも、生産過程と流通過程が関係します。資本は商品や貨幣の形で流通しながら、生産過程を通って循環します。
第6問 C
剰余価値は、労働力が生産過程で使用されることによって生み出されます。商品の販売は、その価値を貨幣の形で実現する過程です。
第7問 B
資本は、貨幣・生産・商品という形態を順にとりながら運動します。その循環のなかで
価値を増やすことが、資本の特徴です。
第8問 A
商品が売れない、原材料が届かないなどの理由で循環が滞ると、生産や販売が停滞します。資本は次の段階へ進めず、循環全体にも影響します。
第9問 A
三つの循環は、同じ資本の運動を異なる出発点から見ています。どの資本形態を出発点
・終点に置くかが、それぞれの違いをとらえるポイントです。
第10問 C
資本は、貨幣資本・生産資本・商品資本の形態をとりながら循環を続けます。三つの循
環は別々の運動ではなく、資本の総循環を異なる側面から表しています。
今回のまとめ
資本は、貨幣・生産・商品という形態を変えながら循環し、生産過程を通じて価値を増
やします。「総循環」は、この運動全体を見渡す考え方です。



