follow me

 



2026年4月2日木曜日

『資本論』の学習第213回第3巻資本主義的生産の総過程第1部第1扁剰余価値の 利潤への転化と剰余価値率の利潤率への転化第6章価格変動の影響第1節原料の価格変動、それが利潤率及ぼす直接の諸影響

 



『資本論』第3巻・第1部・第1篇・第6章第1節は、「原材料(ここでは原料)の価格変動」

が資本家の利潤率にどう影響するかを、かなり実務的に分析している箇所です。ポイント

を整理してわかりやすく解説します。


◆ 基本前提(この節の前提理解)

まず前提として:

  • 原料料=原材料(不変資本の一部)

  • 利潤率 = 利潤 ÷ 投下資本(不変資本+可変資本)

つまりここでは
👉「原材料の価格が変わると利潤率がどう変わるか」
を見ています。


◆ ① 原料価格が上がる場合(原材料高騰)

● 何が起こるか

原料の価格が上昇すると:

  • 同じ生産量でも不変資本(原材料費)が増加

  • しかし労働者が生み出す価値(=剰余価値)は基本そのまま

● 結果

👉 利潤率は低下する

理由

利潤率はこうだから:

  • 分子(利潤)=ほぼ変わらない

  • 分母(総資本)=増える

→ 割合が下がる


◆ ② 原料価格が下がる場合(原材料安)

逆に:

  • 原材料費が減る

  • 投下資本が小さくなる

👉 利潤率は上昇する


◆ ③ なぜ「直接の影響」と言うのか

この節でマルクスが強調しているのは:

👉 これは流通や需要ではなく、純粋に価値構成の変化による影響

つまり:

  • 売れ行きが変わったわけではない

  • 労働搾取率が変わったわけでもない

それでも利潤率は変わる

→ これが「直接の影響」


◆ ④ 剰余価値率との違い

重要ポイントです。

  • 剰余価値率(搾取率)
    → 労働者と資本家の関係

  • 利潤率
    → 資本全体に対する割合

原料価格の変動は:

👉 剰余価値率には影響しない
👉 しかし利潤率には影響する


◆ ⑤ マルクスの狙い(この節の核心)

この議論でマルクスが言いたいのは:

✔ 利潤率は「搾取の度合い」だけでは決まらない

  • 同じ搾取率でも

  • 原材料価格次第で利潤率は上下する

👉 つまり

利潤率 ≠ 搾取率


◆ ⑥ 現代的なイメージ

わかりやすく言うと:

  • 原油価格が上がる → 製造コスト増 → 利潤率低下

  • 半導体価格が下がる → コスト減 → 利潤率上昇

原料はその典型例として使われています。


◆ まとめ

この節の要点はシンプルです:

  • 原材料(顔料)の価格上昇
    → 投下資本増加
    → 利潤率低下

  • 原材料価格の下落
    → 投下資本減少
    → 利潤率上昇

これは
👉 搾取率とは無関係に起こる「直接的効果」

0 件のコメント:

コメントを投稿

注目

  『資本論』の学習第233回第3巻資本主義的生産の総過程第1部第5篇利子と企業者利得地への利潤の分割。 利子付き資本第24 章 利子付き資本の形態における資本関係の外注化

資本論第3巻・第5篇・第24章「利子付き資本の形態における資本関係の外面化(外注化)」は、 資本主義の“最も完成された見かけ”を説明する重要な章です。少し難しいですが、核心はとても シンプルです。 🔑 この章の結論(まずここを押さえる) 👉 資本主義では「お金そのものが利益を...

また来てね