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2026年4月8日水曜日

『資本論』の学習第219回第3巻資本主義的生産の総過程第1部第2扁利潤の平均利潤への転化第9章一般的利潤率(平均利潤率)の形成と商品価値の生産核への転化

 







『資本論』第3巻・第1部・第2篇・第9章は、カール・マルクスの理論の中でも特に重要なポイントで、「なぜ資本主義では部門ごとの利益率が

均等化するのか?」を説明しています。少し難しいですが、順を追ってわかりや

すく整理します。


① 出発点:価値と剰余価値(第1巻の前提)

まず前提として:

  • 商品の価値 = 労働によって決まる

  • 労働者は「剰余価値」を生み出す(資本家の利潤の源)

しかしここで問題が出ます👇

👉 現実では業種ごとに利益率がバラバラではない


② 問題:資本の構成が違うのに、なぜ利潤率は均等?

産業ごとに資本の中身は違います:

  • 機械が多い産業(=不変資本が多い)

  • 人件費が多い産業(=可変資本が多い)

マルクス理論では:

  • 剰余価値は「労働(可変資本)」からしか生まれない

つまり本来は👇

👉 労働が多い産業ほど利潤率が高くなるはず

でも現実は👇

👉 利潤率はだいたい均等化している


③ 解決:競争による「平均利潤率」の形成

ここで重要なのが**資本の移動(競争)**です。

流れ

  1. 利潤率が高い産業に資本が流入

  2. 供給が増えて価格が下がる

  3. 利潤率が低下

逆に:

  1. 利潤率が低い産業から資本が流出

  2. 供給が減る

  3. 価格が上がる

👉 この繰り返しで

すべての産業の利潤率が平均に収束する

これが:

👉 一般的利潤率(平均利潤率)


④ 商品価値 → 生産価格への転化

ここがこの章の核心です。

● 理論的な価値(第1巻)

  • 商品価値 =
    不変資本 + 可変資本 + 剰余価値

● 現実の価格(第3巻)

  • 商品価格 =
    費用価格 + 平均利潤

👉 これをマルクスは

**「価値の生産価格への転化」**と呼びます


⑤ なぜズレが起こるのか?

ポイント:

  • 各産業で生み出された剰余価値は
    → その産業にそのまま残らない

👉 社会全体でプールされて再分配される

つまり:

  • 労働が多い産業 → 剰余価値を「他に渡す」

  • 機械中心の産業 → 剰余価値を「受け取る」


⑥ 結果:3つの重要な帰結

① 個々の商品価格は価値と一致しない

  • 高く売られるものもあれば

  • 低く売られるものもある


② しかし全体では一致する

  • 総価格 = 総価値

  • 総利潤 = 総剰余価値

👉 マルクス理論の整合性を保つポイント


③ 搾取は見えにくくなる

本来:

  • 労働者が剰余価値を生む

しかし現実では:

  • 利潤は「資本全体の働き」に見える

👉 これが「資本主義の神秘化」


⑦ 超シンプルまとめ

この章を一言でいうと:

👉 「労働から生まれた剰余価値が、競争によって資本全体に平均的に分配される仕組み」

その結果:

  • 価値 → 生産価格へ変わる

  • 利潤率 → 平均化する


⑧ イメージで理解

  • 各会社が稼いだ利益が

  • 一度「社会全体のプール」に集まり

  • 資本の大きさに応じて再分配される

👉 だからどの業種でも「だいたい同じ儲け率」になる


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