第60回マルクス 資本論 第1巻 向坂逸郎訳 岩波書店の学習 92ページ
1 拡大された相対的価値形態
ニ特別な等価形態
三総体的または拡大された価値形態の欠陥
C一般的価値形態
1 価値形態の変化した性格
二 相対的価値形態と等価形態の発展関係
三一般的価値形態から貨幣形態への移行
D 貨幣形態
貨幣として機能する。商品世界内で一般的等価の役割を演ずることが、この商品の特殊的に社会的な機能となり、したがって、その社会的独占となる。
この特別の地位を、第二形態で亜麻布の特別の等価たる役を演じ、また第三形態でその相対的価値を共通に亜麻布に表現する諸商品のうちで、一定の商品が、歴史的に占有したのである。
すなわち、金である。したがって、われわれが、第三形態において、商品金を商品亜麻布のかわりにおくならば、次のようになる。
D 貨幣形態
亜麻布 20ェレ=
上衣1着=
茶 10ポンド=
コーヒ40ポンド=
金2オンス
小麦1クォーター=
鉄1/2トン
A商品x量=
第一形態から第二形態へ、第二形態から第三形態への移行にさいしては、本質的な変化が生じている。これに反して、第四形態は、ただ亜麻布のかわりに、いまや金が一般的等価形態をつに至ったということ以外には、第三形態と少しのことなるところはない。金は第四形態で亜麻布が第三形態であったとおりのもの、すなわち一般的等価にとどまるのである。進歩があるのは次のことだけである、すなわち、直接的な一般的な交換可能性の形態、または一般的な等価形態が、いまや社会的習慣によって、終局的に商品金の特殊な自然形態と合生してしまったということである。
金が他の商品にたいして貨幣としてのみ相対するのは、金がすでに以前に、それらにたいして商品として相対したからである。
すべての他の商品と同じように、金も、個々の交換行為において個別的の等価としてであれ、他の商品等価と並んで特別の等価としてであれ、とにかく等価として機能した。
しだいに金は、あるいは比較的狭い、あるいは比較的広い範囲で一般的等価として機能した。金が、商品世界の価値表現で、この地位の独占を奪うことになってしまうと、それは貨幣商品となる。
そして金がすでに貨幣商品となった瞬間に、やっと第四形態が第三形態と区別される。いい換えると一般的価値形態は貨幣形態に転化される。
すでに貨幣商品として機能する商品、例えば金における、一商品、例えば亜麻布の、単純な相対的価値表現は価格形態である。亜麻布の「価格形態」はしたがって、
亜麻布 20 エレ=金2オンス
または、もしニオンスの金の鋳貨名が、二ポンド・スターリングであるならば、
亜麻布 20 エレ=2 ポンド・スターリング
である。
貨幣形態という概念の困難は、一般的等価形態の、したがって、一般的価値形態なるものの、すなわち、第三形態の理解に限られている。
第三形態は、関係を逆にして第二形態に、すなわち、拡大された価値形態に解消する。
そしてその構成的要素は第一形態である。すなわち 亜麻布 20 エレ =上衣1着または A商品 x量=B商品y量である。
したがって、単純なる商品形態は貨幣形態の萌芽である。93ページ末
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