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2021年12月5日日曜日

第61回マルクス 資本論 第1巻 向坂逸郎訳 岩波書店の学習 94ページ

 第61回マルクス 資本論 第1巻 向坂逸郎訳 岩波書店の学習 94ページ


1 拡大された相対的価値形態

 ニ特別な等価形態

三総体的または拡大された価値形態の欠陥

C一般的価値形態

1 価値形態の変化した性格

二 相対的価値形態と等価形態の発展関係

三一般的価値形態から貨幣形態への移行

D 貨幣形態

第四節商品の物神的性格とその秘密



一つの商品は、見たばかりでは自明的な平凡な物であるように見える。これを分析して見ると、商品はきわめて気むずかしい物であって、形而上学的小理窟と神学的偏屈にみちたのであることがわかる。


商品を使用価値として見るかぎり、私がこれをいま、商品はその属性によって人間の欲望を充足させるとか、あるいはこの属性は人間労働の生産物として得るるのであるとかいうような観点のあとに考察しても、これに少しの神秘的なところもない。


人間がその活動によって自然素材の形態を、彼に有用な仕方で変えるということは、真昼のように明らかなことである。


例えば材木の形態は、もしこれで一脚の机を作るならば、変化する。それにちかかわらず、机が木であり、普通の感覚的な物であることに変わりない。


しかしながら、机が商品として現われるとなると、感覚的にして超感覚的な物に転化する。


机はもはやその脚で床の上に立つのみでなく、他のすべての商品にたいして頭で立つ。そしてその木頭から狂想を展開する、それは机が自分で踊りはじめるよりはるかに不可思議なものである。


(二五) シナと机とは、他のすべての世界が静止しているように見えたときに踊りはじめたーpour encourager les autres、

(他の人々を元気づけるために)、ということが想い起こされる。


 だから、商品の神秘的性質はその使用価値から出てくるものではない。それは、同じように価値規定の内容から出てくるのでもない。


なぜかというに、第一に、有用な労働または生産的な活動がどんなにいろいろあるにしても、これが人間有機体の機能であり、かかる機能のおのおのが、その内容その形態の如何にかかわらず、本質的に人間の脳髄と神経と筋肉と感覚器官等の支出であるということは、生理学的真理であるからである。


第二に、価値の大いさの規定の基礎にある旨のは、すなわち、それらの支出の継続時間、または労働の量であるが、この量は、労働の質から紛うかたなく区別できるといってよい。


どんな状態においてる、生活手段の生産に用いられる労働時間は、発展段階のことなるにしたがって均等であるとはいえないが、人間の関心をもたざるをえないのである。最後に、人間がなんらかの仕方でお互いのために労働するようになると、その労働は、また社会的の形態をる得るのである。


(二六) 第二版への注。古代ゲルマン人においては、一モルゲンの土地の大いさは、一日の労働にしたがってはかられた。したがって、一モルゲンは、Tagwerk (Tagwanne〔日仕事の意])はdiurnalis), Mannwerk〔男仕事]、Mannskraft〔男力、Mannsmaad男草地]、Mannshauet〔男刈地]等々と呼ばれた。


ゲオルク・ルートヴィヒ・フォン マウレル 『マルク、フ圃、村落および都市諸制度ならびに公権の歴史序説』ミュンヘン、一八五四年、一二九ページ以下参照。


それで、労働生産物が、商品形態をとるや否や生ずる、その謎にみちた性質はどこから発生するのか? 明らかにこの形態自身からである。


人間労働の等一性は、労働生産物の同一なる価値対象性の物的形態をとる。人間労働力支

力出のその継続時間によって示される大小は、労働生産物の価値の大いさの形態をとり、最後に生産者たちの労働のかの社会的諸規定が確認される、彼らの諸関係は、労働生産物の社会的関係という形態をとるのである。


それゆえに、商品形態の神秘に充ちたものは、単純に次のことの中にあるのである、すなわち、商品形態は、人間にたいして彼ら自身の労働の社会的性格を労働生産物自身の対象的性格として、これらの物の社会的自然属性として、品 反映するということ、したがってまた、総労働にたいする生産者の社会的関係をめ、彼らのほかに存する対象の社会的関係として、反映するということである。


 このQuidproquo〔とりちがえ]によって、労働生産物は商品となり、感覚的にして超感覚的な、または社会的な物となるのである。


このようにして、ある物の視神経にたいする光印象は、視神経自身の主観的刺激としてでなく、眼の外にある物の対象的形態として示される。しかしながら、視るということにおいては、実際に光がある物から、すなわち外的対象から、他のある物、すなわち眼にたいして投ぜられる。


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