📘『資本論』再学習 第88回クイズ
第1巻 第1冊「資本の生産過程」
第7篇「資本の蓄積過程」
第24章「いわゆる本源的蓄積」
第3節「15世紀末以来の被収奪者に対する血の立法。労働賃金引き下げのための諸法律」
今回は、土地を追われた人々に対する厳しい法律と、労働者の賃金を低く抑えるための制度につい
て学びます。
📝問題1
土地を失い、仕事を求めてさまよう人々は、当時どのように呼ばれましたか?
A. 商人
B. 浮浪者・乞食
C. 貴族
D. 職人組合員
📝問題2
農民が土地を追われた主な理由の一つは何ですか?
A. 海外旅行の増加
B. 羊牧場や大土地所有の拡大
C. 学校教育の普及
D. 工場労働者の増加
📝問題3
浮浪者に対する当時の法律は、どのような性格を持っていましたか?
A. 保護する法律
B. 厳しく処罰する法律
C. 土地を与える法律
D. 賃金を上げる法律
📝問題4
浮浪者とされた人々には、どのような処罰が科されることがありましたか?
A. 表彰
B. むち打ちや拘禁
C. 住宅の無償提供
D. 税金の免除
📝問題5
なぜ国家は、土地を失った人々を厳しく処罰したのでしょうか?
A. 彼らを労働市場へ強制的に向かわせるため
B. 彼らに政治教育をするため
C. 彼らを海外へ観光させるため
D. 貴族の数を減らすため
📝問題6
本源的蓄積の時代に、労働者が自由になったという意味として正しいものはどれですか?
A. 豊かな生活を自由に選べた
B. 生産手段から自由になり、労働力を売るしかなくなった
C. 税金を払わなくてよくなった
D. 国家から土地をもらった
📝問題7
当時の賃金に関する法律は、何を目的としていましたか?
A. 労働者の賃金を高くすること
B. 賃金の上限を設け、低く抑えること
C. 労働時間を短くすること
D. 労働者を農民に戻すこと
📝問題8
労働者が法律で定められた賃金以上を要求すると、どうなる可能性がありましたか?
A. 罰金などの処罰を受ける
B. 土地を与えられる
C. 昇進する
D. 貴族になれる
📝問題9
労働賃金を低く抑える法律は、主に誰に有利でしたか?
A. 労働者
B. 資本家や雇用主
C. 浮浪者
D. 小農民
📝問題10
マルクスは、この時代の法律について、どのように考えましたか?
A. 労働者を自由にした公平な法律
B. 労働者を賃金労働へ追い込むための強制手段
C. 農民を保護する民主的な制度
D. 生産者を豊かにする社会保障
✅回答と解説
第1問 正解:B
土地を失った農民の多くは、仕事や住む場所を求めて各地をさまよいました。彼らは「浮浪者」や
「乞食」と呼ばれました。
第2問 正解:B
農地が羊牧場へ転換されたり、土地が大地主に集中したりしたため、多くの農民が土地を失いまし
た。これが農民の賃金労働者化を進めました。
第3問 正解:B
浮浪者に対する法律は、彼らを救済するものではなく、むち打ち、拘禁、強制労働などを含む厳
しい処罰法でした。
第4問 正解:B
当時の法律では、浮浪者とされた人々に対して、むち打ちや拘禁などの厳しい処罰が科されました。
第5問 正解:A
土地を失った人々は、すぐには工場労働者になれませんでした。そのため国家は、厳しい法律によ
って彼らを労働市場へ追い込みました。
第6問 正解:B
労働者は、封建的な身分関係からは解放されました。しかし同時に、土地や道具などの生産手段も
失いました。
つまり彼らは、
身分からは自由になったが、生産手段を持たないため、自分の労働力を売るしかなくなった
のです。
第7問 正解:B
当時の賃金法は、労働者の賃金を引き上げるためではありません。雇用主と労働者の賃金交渉を
制限し、賃金を低い水準に抑えることを目的としていました。
第8問 正解:A
法律で定められた賃金以上を要求した労働者は、罰金や拘禁などの処罰を受ける場合がありました。
これは、労働者が団結して賃金を上げることを妨げる仕組みでした。
第9問 正解:B
賃金を低く抑える法律は、労働者を雇う資本家や雇用主に有利でした。安い賃金で労働力を買う
ことができたからです。
第10問 正解:B
マルクスは、これらの法律を単なる治安維持の制度とは考えませんでした。
土地を失った人々を強制的に賃金労働へ向かわせ、労働者を資本主義的生産に適応させるための
制度だと分析しました。
🌱今回のまとめ
本源的蓄積の時代には、
農民が土地を奪われた
仕事を求めてさまよう人々が増えた
国家は浮浪者を厳しく処罰した
労働者の賃金を法律で低く抑えた
資本家に有利な労働市場がつくられた
生産手段を失った人々は、労働力を売るしかなくなった
ひとことで言えば、
「自由な労働者」は、法律と暴力によって賃金労働へ追い込まれた人々だった。
これが、マルクスが指摘した「血の立法」の意味です。

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