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2026年1月27日火曜日

『資本論』の学習第147回第1巻第7扁資本の蓄積過程第24章いわゆる本源的蓄積第4節資本主義的借地農業者の生成第5節工業への農業革命の反作用。産業資本のための国内市場の形成にいついて

 


『資本論』第1巻 第7編「資本の蓄積過程」第24章のうち、
**第4節「資本主義的借地農業者の生成」**と
第5節「工業への農業革命の反作用――産業資本のための国内市場の形成」
を、流れがつかめるように整理して解説します。


全体の位置づけ(まずここが大事)

この第24章「いわゆる本源的蓄積」で、マルクスがやっているのは次の批判です。

「資本主義は“勤勉”や“節約”から自然に生まれたのではない。
暴力的に条件が作られたのだ」

その条件とは

  • 資本を持つ少数者

  • 労働力しか持たない多数者

この分離を、農村の解体と農業革命を通じて説明するのが、第4・5節です。


第4節 資本主義的借地農業者の生成

https://miro.medium.com/v2/resize%3Afit%3A1400/1%2AWVICUo9dtjGvot49ZwgBDQ.png

https://marxist.com/images/stories/economy/2021_Nov/organise_big_bag_Image_public_domain.png

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/f/ff/17thC_Scottish_Lowland_farm.jpg

① 中世的農業からの転換

中世イギリスでは:

  • 農民(小生産者)が土地を耕す

  • 領主は地代を取る

  • 生産は主に自給的

しかし囲い込み(エンクロージャー)などで:

  • 小農民は土地を追われる

  • 土地は大規模に統合される


② 「資本主義的借地農業者」とは誰か

ここで登場するのが 資本主義的借地農業者(capitalist tenant farmer)

特徴は:

  • 土地は所有しない(地主から借りる)

  • 生産手段(家畜・道具・種子)を自分の資本で投入

  • 労働者を雇用

  • 目的は 利潤の獲得

つまり:

農業の内部に、資本主義的生産様式が持ち込まれた


③ 地主・借地農業者・労働者の三層分化

この結果、農村は次の三者に分裂します。

立場

役割

地主

土地所有・地代取得

借地農業者

資本家として農業経営

農業労働者

賃金労働者

👉 農業も完全に資本主義的関係に組み込まれた


第5節 工業への農業革命の反作用

――産業資本のための国内市場の形成

ここが「農業革命 → 工業資本」という重要な連結点です。


① 農業革命が生んだ「二つの供給」

農業の資本主義化は、工業にとって決定的な二つのものを供給します。

① 労働力の供給

  • 土地を失った農民 → 都市へ

  • 自由だが無産の労働者が大量に誕生

  • 工場労働力として吸収される

👉 産業資本にとって「人手」が確保される


② 市場(需要)の供給

農民が:

  • 自給できなくなる

  • 衣服・道具・日用品を市場で買う必要が生じる

その結果:

  • 工業製品の国内市場が拡大

  • 農村が「消費市場」に転化

👉 工業生産が「売れる」条件が整う


② 農業革命 → 工業資本の好循環

マルクスの論理を整理すると:

  1. 農業の資本主義化

  2. 農民の没落・賃労働者化

  3. 労働力と市場の創出

  4. 工業資本の成長

  5. 工業製品が再び農村へ流入

👉 農業革命は工業資本の前提条件


③ 「自然な発展」ではなく「強制された過程」

マルクスが強調するのはここです。

  • 農民は自発的に土地を捨てたのではない

  • 国家権力・法・暴力が介在した

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