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2026年9月26日土曜日

『資本論』再学習 第97回クイズ 第2巻「資本の流通過程」 第1篇「資本の諸変態とそれらの循環」 第2章生産資本の循環第1節単純再生産

 



📘『資本論』再学習 第97回クイズ

第2巻「資本の流通過程」

第1篇「資本の諸変態とそれらの循環」

第2章「生産資本の循環」第1節「単純再生産」

今回のテーマ: 生産資本の循環で、剰余価値が資本家の個人的消費に使われ、資本価値

が元の規模で循環を続ける仕組みを学びます。基本の定式は P…W′―G′―W…P です。

クイズ15問

第1問

生産資本の循環を表す定式はどれですか。

A. G―W…P…W′―G′
B. P…W′―G′―W…P
C. W―G…W―G
D. P―G′…W′―P

第2問

「単純再生産」とは、どのような再生産ですか。

A. 生産を毎年停止すること
B. 剰余価値をすべて資本に追加し、生産を拡大すること
C. 生産規模を基本的に同じ大きさで繰り返すこと
D. 商品を販売せず、倉庫に保管すること

第3問

商品資本W′に含まれているものは何ですか。

A. 生産資本の価値と剰余価値
B. 労働力の価値だけ
C. 生産手段の価値だけ
D. 資本家の個人的消費だけ

第4問

商品資本W′が貨幣G′に転化したあと、単純再生産ではどうなりますか。

A. G′全体を資本家が個人的に消費する
B. 資本価値にあたるGは循環を続け、剰余価値gは個人的消費に向かう
C. 剰余価値gだけが生産資本に戻る
D. Gもgも流通から消える

第5問

資本家が剰余価値を個人的消費に使う流通を表す式はどれですか。

A. W―G―W
B. P…W′―G′
C. w―g―w
D. G―W〈Pm,A〉

第6問

資本価値が商品資本から貨幣に戻り、生産資本の要素を買い直す流通はどれですか。

A. W―G―W〈Pm,A〉
B. w―g―w
C. A―G―W
D. P―W―G

第7問

G―W〈Pm,A〉で、貨幣資本Gが買うものは何ですか。

A. 消費財とぜいたく品
B. 生産手段Pmと労働力A
C. 株式と土地だけ
D. 商品資本W′そのもの

第8問

マルクスの糸の例では、商品資本W′の総価値はいくらですか。

A. 422ポンド
B. 78ポンド
C. 500ポンド
D. 1,560ポンド

第9問

糸の例で、剰余価値を含まない資本価値に対応する糸の量はどれですか。

A. 1,000ポンド
B. 1,560ポンド
C. 7,440ポンド
D. 8,440ポンド

第10問

糸の例で、剰余価値78ポンドに対応する糸の量はどれですか。

A. 1,000ポンド
B. 1,560ポンド
C. 7,440ポンド
D. 8,440ポンド

第11問

商品が機械のように分割しにくい場合、資本価値と剰余価値の部分はどう扱われますか。

A. 実物の機械を壊して、価値部分ごとに分ける
B. 価値の構成部分として観念的に区別し、機械全体の販売後に剰余価値の独立した流通

が可能になる
C. 剰余価値は発生しない
D. 機械を売らなくても剰余価値は貨幣化される

第12問

紡績業者が糸を商人に販売したとき、紡績業者の資本循環はどうなりますか。

A. 買い手が糸を最終消費するまで、販売は成立しない
B. 紡績業者にとっての販売は成立するが、糸は一般の商品流通に残る
C. 糸はただちに生産手段ではなくなる
D. 商人が買った場合、資本循環は最初からやり直しになる

第13問

資本家の個人的消費の流通w―g―wは、資本の循環とどのような関係にありますか。

A. 完全に無関係である
B. 資本家の収入の流通として、資本価値の循環そのものからは離れるが、資本家の存在

を通じて結びついている
C. 生産資本そのものの生産過程である
D. 労働力を買うための流通である

第14問

商品資本W′の販売が滞ったり、一部しか売れなかったりすると、何が起こりえますか。

A. 資本家の個人的消費が制限され、資本の循環にも支障が出る
B. 剰余価値が自動的に増える
C. 生産資本がただちに拡大する
D. 販売の遅れは資本家の消費に影響しない

第15問

この節で単純再生産を考察するときの前提として適切なのはどれですか。

A. 商品は価値どおりに売買され、剰余価値はすべて資本家の個人的消費に使われる
B. 商品は価値より高く売られ、剰余価値はすべて蓄積される
C. 商品は一切販売されず、生産も行われない
D. 労働力を買わず、生産手段だけを購入する


解答・解説

第1問 B

生産資本の循環は P…W′―G′―W…P と表されます。生産過程Pから商品資本W′が生ま

れ、販売で貨幣G′となり、再び生産資本の要素を買って生産へ戻ります。

第2問 C

単純再生産では、剰余価値を資本に追加して生産規模を拡大するのではなく、基本的に

同じ規模で生産を繰り返します。

第3問 A

W′には、もとの生産資本の価値Wと、生産過程で生み出された剰余価値wが含まれます。

つまり W′=W+w です。

第4問 B

W′がG′に転化すると、資本価値に対応するGと剰余価値に対応するgが貨幣額として分か

れます。Gは資本の循環を続け、単純再生産ではgが資本家の個人的消費に向かいます。

第5問 C

w―g―w は、剰余生産物wを販売して貨幣gに変え、その貨幣で資本家が消費財などを買

う流通です。

第6問 A

資本価値の循環は W―G―W〈Pm,A〉 と表せます。商品を売って得たGで生産手段Pmと

労働力Aを買い戻し、生産過程を再開します。

第7問 B

生産資本を再形成するため、Gは生産手段Pmと労働力Aに転化します。これらが生産過

程で結びついて、商品を生産します。

第8問 C

例では、糸10,000ポンドの価値は合計500ポンドです。そのうち422ポンドが生産資本

の価値、78ポンドが剰余価値です。

第9問 D

資本価値422ポンドに対応する糸は8,440ポンドです。これは不変資本372ポンド分の糸

7,440ポンドと、可変資本50ポンド分の糸1,000ポンドを合わせた量です。

第10問 B

剰余価値78ポンドに対応する糸は1,560ポンドです。糸10,000ポンドのうち、この部分

が剰余生産物にあたります。

第11問 B

機械のように分割しにくい商品では、資本価値と剰余価値を実物として切り分けられ

ません。価値の内訳を観念的に区別し、機械全体が販売されて貨幣化されてから、剰余

価値の部分が独立した流通に入ります。

第12問 B

糸が商人に販売されれば、紡績業者にとっての販売は成立しています。ただし、糸その

ものはその後も一般の商品流通のなかにあり、商人による再販売や最終消費が続きます。

第13問 B

資本家の収入を使うw―g―wは、資本家が剰余価値を消費する流通です。資本価値の

循環そのものからは離れますが、資本家が生活を続けることを通じて資本の循環と結

びついています。

第14問 A

W′の販売が滞ると、剰余価値の実現も不完全になります。そのため、資本家の消費が

制限される場合があり、資本価値が次の生産過程へ戻る動きにも支障が出ます。

第15問 A

この節では、商品が価値どおりに売買されることなどを前提に、単純再生産を考察し

ます。単純再生産では、剰余価値は資本に追加されず、すべて資本家の個人的消費に使

われます。

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