📘『資本論』再学習 第92回クイズ
第1巻 第1冊「資本の生産過程」
第7篇「資本の蓄積過程」
第24章「いわゆる本源的蓄積」
第7節「資本主義的蓄積の一般的傾向」
🌟今回の要点
資本主義は、小規模な生産者を生産手段から引き離して成立した
資本の蓄積が進むと、資本の集中・集積が進展する
一方に富と資本が集中し、他方に労働者の貧困や不安定さが広がる
生産は個人中心から、協業・工場・大規模産業へと社会化される
資本主義的私有は、やがて自らの発展によって否定される
「収奪者が収奪される」という転換が示される
✏️問題1
資本主義の成立において、農民や職人などの小規模生産者は、何を失ったでしょうか。
A. 労働する能力
B. 生産手段
C. 消費する権利
D. 教育を受ける機会
✏️問題2
資本の「集積」とは、どのような意味でしょうか。
A. 資本が工場から消えること
B. 剰余価値を資本に追加し、資本が大きくなること
C. 労働者が農村へ戻ること
D. 商品の価格が下がること
✏️問題3
資本の「集中」とは、どのような現象でしょうか。
A. 多数の資本が、少数の資本家の手に統合されること
B. 労働者が同じ場所に住むこと
C. 商品が倉庫に集まること
D. 国家が資本を没収すること
✏️問題4
資本主義の発展によって、個人経営の小規模生産はどうなりやすいでしょうか。
A. そのまま永遠に維持される
B. 大規模な協業や工場生産に置き換えられる
C. すべて農業へ戻る
D. 商品生産をやめる
✏️問題5
資本の蓄積が進むと、社会にはどのような対立が生じると説明されているでしょうか。
A. 資本の増大と労働者の貧困
B. 農業の発展と商業の消滅
C. 国家の弱体化と軍隊の消滅
D. 商品の減少と貨幣の消滅
✏️問題6
資本主義では、生産は次第にどのような性格を強めるでしょうか。
A. 完全に個人的な性格
B. 社会的・協同的な性格
C. 宗教的な性格
D. 家族だけで行う性格
✏️問題7
資本主義的生産の発展によって、労働者は一般に何を売って生活することになりますか。
A. 土地
B. 労働力
C. 工場
D. 株式会社
✏️問題8
マルクスが示した「資本主義的私有の否定」とは、何を意味するでしょうか。
A. 私有財産が最初から存在しなかったという意味
B. 資本主義の発展が、資本主義的私有を乗り越える条件を生み出すという意味
C. すべての人が同じ財産を持つという意味
D. 商品交換が完全になくなるという意味
✏️問題9
第7節の有名な表現「収奪者が収奪される」とは、主に何を表しているでしょうか。
A. 資本家が農民から土地を買うこと
B. 資本主義の発展によって、資本家階級の支配が転換されること
C. 労働者が賃金を受け取ること
D. 商人が商品を輸入すること
✏️問題10
第7節全体の結論として、資本主義の発展にはどのような傾向があるでしょうか。
A. 資本が分散し、小規模生産へ戻る
B. 生産が社会化される一方、資本の所有は少数に集中する
C. 労働者が全員資本家になる
D. 国家がすべての商品を生産する
✅解答・解説
問題1 正解:B
農民や職人は、土地・道具・工場などの生産手段を失いました。その結果、自分の労働力を
資本家に売る賃金労働者となっていきます。
問題2 正解:B
「集積」とは、資本家が得た剰余価値を再び資本として投資し、自分の資本を大きくしていく
ことです。
問題3 正解:A
「集中」とは、企業の合併や競争を通じて、複数の資本が少数の大資本に統合されることです。
問題4 正解:B
資本主義では、競争に勝つために生産規模が拡大します。そのため、小規模な個人経営は、大
規模工場や協業生産に置き換えられます。
問題5 正解:A
資本が蓄積される一方で、労働者は失業や低賃金、不安定な生活にさらされます。富の増大と
貧困の拡大が同時に進む点が重要です。
問題6 正解:B
工場や大企業では、多数の労働者が協力して生産します。生産そのものは社会的・協同的に
なるのに、利益や所有は少数の資本家に集中します。
問題7 正解:B
生産手段を持たない労働者は、生きるために自分の労働力を商品として資本家に売ります。
これが賃金労働です。
問題8 正解:B
資本主義は生産を社会化し、大規模な協業を発展させます。その発展が、少数者による資本
の独占を乗り越える社会的条件を生み出す、という意味です。
問題9 正解:B
「収奪者が収奪される」とは、資本主義を成立させた資本家階級の所有が、資本主義の発展
によって転換される可能性を示した言葉です。
問題10 正解:B
資本主義では、生産は大規模化・社会化されます。しかし、その生産手段の所有は少数の資
本家に集中します。この矛盾が第7節の中心的なテーマです。
🌱ひとことで言えば
第24章第7節は、資本主義が「生産を社会化しながら、所有を少数者に集中させる仕組み」で
あり、その矛盾がやがて大きな社会変化を生み出す、というマルクスの考えをまとめた部分です。

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