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2026年9月28日月曜日

『資本論』再学習 第98回クイズ 第2巻「資本の流通過程」 第1篇「資本の諸変態とそれらの循環」 第2章生産資本の循環第2節蓄積及び拡大された規模における再生産

 



📘 『資本論』再学習 第98回クイズ

第2巻「資本の流通過程」
第1篇「資本の諸変態とそれらの循環」
第2章「生産資本の循環」
第2節「蓄積及び拡大された規模における再生産」

今回は、剰余価値を追加の資本に転化する「蓄積」と、生産規模の拡大について学びます。

特に、貨幣をためることと、実際に生産を拡大することの違いに注目してください。本文

の第2節に沿った問題です。

まず10問に取り組み、最後の解答・解説で確認しましょう。計算問題の金額は学習用の例

です。


第1問 資本の蓄積とは?

この節でいう「資本の蓄積」とは、何を何に転化することでしょうか。


第2問 単純再生産との違い

次の空欄を埋めてください。

単純再生産では、剰余価値の全部が資本家の( ① )に使われる。これに対し、蓄積を

伴う拡大再生産では、剰余価値の全部または一部が( ② )に転化される。


第3問 追加資本の計算

ある工場が、100万円の生産資本を使い、20万円の剰余価値を生み出しました。

資本家が、このうち8万円を個人的消費に使い、残りをすべて追加の生産資本に転化しま

した。元の100万円も全額補填され、価値関係は変わらないとします。

次の生産を始めるとき、生産資本は何万円になりますか。


第4問 すぐに拡大できない理由

資本家が剰余価値を貨幣として手に入れても、生産規模をすぐに拡大できない場合があり

ます。

機械や設備などの技術的条件に注目して、その理由を説明してください。


第5問 潜在的貨幣資本

将来の生産拡大に使うため、まだ投入せずに蓄えている剰余価値の貨幣は、「潜在的貨幣

資本」と呼ばれます。

この場合の「潜在的」とは、どのような状態を意味しますか。


第6問 貨幣が増えれば拡大再生産?

ある工場では、将来の設備増設に備えた貨幣が30万円から50万円に増えました。しかし、

設備や原材料の投入量、労働力の利用は以前のままです。

この貨幣の増加だけを根拠に、「工場の拡大再生産が実現した」といえますか。理由も答

えてください。


第7問 P′が示すもの

生産資本の循環を簡略化して、次のように表します。

P … P′

ここで、Pは出発点の生産資本、P′は拡大された生産資本です。

P′は、「剰余価値が生産された」ということに加えて、その剰余価値がどうなったことを

示していますか。


第8問 次の循環の出発点

ある循環で、生産資本が100万円から120万円に増えました。

この120万円の生産資本が次の循環を始めるとき、なぜ再び出発点の「P」として扱われ

るのでしょうか。


第9問 資本家の消費と蓄積

拡大再生産を行うためには、資本家は剰余価値をすべて蓄積し、個人的消費をゼロにし

なければならないでしょうか。

本文で定式を簡単にするための仮定と、通常の剰余価値の使い方を区別して答えてく

ださい。


第10問 生産手段と労働力の増え方

蓄積によって生産資本が増大するとき、生産手段に充てる資本と労働力に充てる資本は

、必ず同じ割合で増えるでしょうか。

資本の構成の変化を考えて答えてください。


📝 解答・解説

第1問:剰余価値を資本に転化すること。

生み出された剰余価値を、次の生産に用いる追加資本にします。これが蓄積の基本です。

第2問:①個人的消費 ②追加資本

違いは剰余価値の使い道です。単純再生産でも剰余価値は生産されますが、それを資本

化せず、元の規模で生産を繰り返します。

第3問:112万円。

追加資本は、20万円-8万円=12万円。したがって、100万円+12万円=112万円です。

消費に使った8万円は含めません。

第4問:生産拡大に必要な、まとまった額に達していない場合があるから。

設備の増設などには技術上の条件があります。少額ずつ自由に拡大できるとは限らず、複

数回の循環で資金を蓄える必要が生じます。

第5問:追加資本になる予定だが、まだ実際には機能していない状態。

将来の投入に備えて貨幣形態で待機しています。蓄えられているだけでは、生産活動には

加わっていません。

第6問:いえません。

貨幣の蓄積は生産拡大の準備になりえます。しかし、実際に追加の生産資本へ転化され

なければ、それだけで再生産の規模は拡大しません。

第7問:剰余価値が資本化されたこと。

P′は、元の資本に蓄積された資本が加わった状態です。剰余価値の生産と、その資本化

を区別することがポイントです。

第8問:新しい循環では、その120万円全体が出発点の生産資本として機能するから。

以前の100万円との比較ではP′ですが、次の循環の中ではPです。過去の剰余価値だった

20万円も、ここでは資本の一部として働きます。

第9問:個人的消費をゼロにする必要はありません。

通常は、剰余価値を個人的消費と資本化に分けます。本文の全額蓄積という仮定は、

定式を簡単に示すためのものです。

第10問:必ずしも同じ割合では増えません。

蓄積に伴い、資本の構成も変化します。機械などに充てる部分が大きくなり、労働力に

充てる部分の割合が下がる場合があります。


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