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2026年6月3日水曜日

 『資本論』の再学習第2回第1巻第1冊資本生産過程 第1扁商品と貨幣 第1章商品 第2節商品に表れた労働の2重性

 



『資本論』再学習 第2回

第1巻 第1冊 資本の生産過程

第1篇 商品と貨幣

第1章 商品

第2節 商品に表れた労働の二重性

『資本論』第1章第2節は、マルクス自身が「私の理論の核心の一つ」と述べた非常に重要な

部分です。

商品には「使用価値」と「価値」という二つの側面がありました。そして、それを生み出す

労働にも二つの側面があることを明らかにしたのが、この「労働の二重性」です。


① 労働には二つの顔がある

マルクスは労働を次の二つに分けました。

労働の種類

内容

具体的労働

役に立つ物を作る労働

抽象的人間労働

価値を生み出す労働

商品はこの二つの労働の結果として存在しています。


② 具体的労働とは何か

具体的労働とは、

「何を作るか」

によって区別される労働です。

例えば

👨‍🍳 料理人の調理

👔 洋服職人の裁縫

🚜 農家の農作業

🏠 大工の建築

これらはすべて異なる労働です。

それぞれ異なる技術や道具を使い、異なる物を生産します。


具体的労働の役割

具体的労働は

👉 使用価値

を生み出します。

例えば

🍞 パン

👕 シャツ

🚲 自転車

これらが役に立つのは、それぞれ異なる具体的労働によって作られているからです。

つまり

具体的労働

使用価値

という関係です。


③ 抽象的人間労働とは何か

市場では商品同士が交換されます。

例えば

1着のシャツ

20kgの米

という交換が成立するとします。

しかし

裁縫と農業

はまったく違う労働です。

なぜ比較できるのでしょうか?


マルクスは言います。

市場では労働の違いが消え、

すべて

「人間の労働力の支出」

として扱われる。

これが

抽象的人間労働

です。


抽象的人間労働の役割

抽象的人間労働は

👉 価値

を生み出します。

つまり

抽象的人間労働

価値

という関係になります。


④ 商品の二重性との対応

商品の二つの性質と労働の二重性は対応しています。

商品の性質

労働

使用価値

具体的労働

価値

抽象的人間労働

これが『資本論』の最重要図式です。

具体的労働

使用価値


抽象的人間労働

価値


⑤ 生産力が上がるとどうなるか

ここでマルクスは重要な説明をします。

例えば

🧵 昔
シャツ1枚を作るのに10時間

⚙️ 機械導入後
シャツ1枚を作るのに5時間

になったとします。


すると

使用価値(シャツの役立ち方)

は変わりません。

しかし

価値は半分近くになります。

なぜなら

社会的に必要な労働時間

が減少したからです。


⑥ 社会的必要労働時間

価値を決めるのは

個人の労働時間

ではありません。

社会全体で平均的に必要な労働時間です。

例えば

Aさん 10時間

Bさん 5時間

で作っても、

市場では平均時間で価値が決まります。

怠けて長時間働いても価値は増えません。


⑦ なぜこの理論が重要なのか

古典派経済学者

アダム・スミス

デヴィッド・リカード

も価値と労働の関係を論じました。

しかし

「労働そのものに二重性がある」

ことを明確にしたのはマルクスでした。

この発見によって、

  • 商品の価値

  • 貨幣の成立

  • 剰余価値

  • 資本主義の搾取構造

を一つの理論として説明できるようになりました。


📖 この節のポイントまとめ

✅ 労働には二つの側面がある

✅ 具体的労働は使用価値を生む

✅ 抽象的人間労働は価値を生む

✅ 商品の二重性と対応している

✅ 価値は社会的必要労働時間によって決まる

✅ 労働の二重性は『資本論』全体を理解する鍵である


一言でまとめると

商品が「役に立つ物」であるのは具体的労働のおかげであり、商品が「交換できる価値」を持つのは抽象的人間労働のおかげである。これがマルクスのいう「労働の二重性」です。 📚✨

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