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2021年5月3日月曜日

科学の目を身に着ける。『資本論」の学習まに準備をしておきます。躓いたり、投げ出したりいないために

 

20221年5月3日月曜日 祝日 天気 晴れ

天気は良く晴れています。次の記事が目についたので、ご紹介・ご案内いたします。

資本主義に「緊急ブレーキを」=気候危機、格差が迫る転換―新書大賞マルクス研究者

 

 「資本論」で知られる経済学者カール・マルクスの思想を新解釈した新書「人新世の『資本論』」が、異例の売れ行きだ。執筆した経済思想家の斎藤幸平大阪市立大准教授(34)は、「気候危機や格差社会の根本原因である資本主義に緊急ブレーキをかけ、脱成長を実現する必要がある」と説く。  同書は昨年9月の出版から半年余りで25万部を突破、今年2月に新書大賞(中央公論新社主催)を受賞した。斎藤氏の著作は世界的にも注目されており、現在英語版の執筆に取り掛かっている。  斎藤氏はマルクス全集を編集する国際的なプロジェクトに参加しており、手付かずだった晩年の研究ノートを読解。「脱成長により潤沢な社会に移行する」というのがマルクスの思想の到達点だったと新書で解き明かした。  脱炭素化の取り組みは世界で加速するが、「気候危機は、利潤のために自然から収奪を続ける資本主義の結果だ」と指摘。際限なく資源を浪費する大量生産、大量消費社会からの転換を訴える。  そのための方法として、水道や電力、医療、教育といった基礎的なサービスを住民が管理に加わる「コモン(共有財)」に切り替えるよう提言する。パリやバルセロナなど欧州の大都市の取り組みに注目し、「休日を増やすなどして労働をスローダウンすれば、成長主義の悪循環から解放され、二酸化炭素の排出も低減できる」と話す。  日本を含め各国で経済格差が広がる現状を憂い、「脱資本主義の体系的な議論があるのは、歴史的にもマルクス主義しかない。使わない手はない」と力を込める。今後は国家論や貨幣論にも取り組む考えだ。 【時事通信社】 〔写真説明〕取材に応じる「人新世の『資本論』」著者の斎藤幸平さん=2月24日、大阪市住吉区

情報提供元 : 時事通信社

記事名:「 資本主義に「緊急ブレーキを」=気候危機、格差が迫る転換―新書大賞マルクス研究者

『資本論』の学習、本文に入る前に、現在目次から学習していますが、今回は目次は後回しにして、学習に取り組むための注意点などを変革の時代と『資本論』マルクスのすす『経剤』 編集部編 を読みながら進めていきたいと思います。

《【Ⅰ】『資本論』とマルクス経済学のすすめ

1 科学としての経済学=『資本論』の魅力を語る

                              金子ハルオ

                             (聞き手 =「経済」編集部)

(Ⅰ) 科学としての経済学とは何か、何の役に立つのか

ーこれから、経済学を学ぼうとする人からよく出される質問は、経済学とは何か、何の役に立つのかというものです。入学ガイダンスで「経済学を学ぶと金儲けができますか」と尋ねた学生もいました。そういう人たちへのアドバイスをお願いします。

◎ 経済活動は意識と独立した法則によって

そういう質問をする学生を始め、これから経済学を学ぶ人には、学ぶにあたってまず心得て欲しいことがあります。それは、自然の出来事(自然現象)がここの人間の医師から独立な(客観的な)自然法則に規定されて怒ると同様に、 人間の経済生活(経済現象)もここの人間の医師からは独立な経済法則に指定されるということです。

 雷の正体(本質)は電気であり、水の正体は水素と酸素との化合物( H₂ 0)であり、それらの運動は、自然科学が明らかにした(電波の法則や力学の法則と言った)自然法則に規定されてなされているということは、中学・高校までの物理・化学などの理科の授業で学んでいるので、誰でも知っています。ですから、物理学とは何かという質問をする学生はいません。ところが自然の出来事が人間無しで起こるのに対して、(できるだけ貯金をしようとか、株で一儲けしようと言った)それぞれに石を持った人間の行為をどうして起こるので、ここの人間の医師からは独立な(客観的な)経済法則などというものはないように思われ、人間の経済生活が経済法則に規定されてなされていることが見失われがちになるのです。それに、中学・高校までの社会の歴史の授業では、19世紀初期にイギリスで産業革命が進行し、順次に他国へ普及したとか、1929年にアメリカ合衆国で大恐慌が勃発し、たちまち世界を巻き込んだとか、歴史上の出来事を教わりますが、それらの社会の出来事がどのような経済法則に基づいて起こったのかはほとんど教わりません。ですからそもそも経済学とは何かという質問が出るのです。

◎人間の経済活動の基本は労働

 では、経済が研究の対象としている人間の経済生活はどんなものでしょうか。人間は生活するためには、 必ず衣・食・住と言われる生活手段を手に入れ、それを家族と共に消費して自分自身を維持し、また次の世代を担う子供を産み、育てなくてはなりません。ところが、生活手段を手に入れるためには、人間は、まず労働という活動によって人間の外部にある自然に働きかけ、生活手段を清算しなくてはなりません。人間の経済生活は、人間社会の発展とともに広がりを持って行きますが、その基本をなしているのは、労働によって生活手段を生産し労働の生産物である生活手段を消費することです。

 ここで、これから経済学を学ぶ人は、まず「労働」という人間の活動について、よく掴んでおいてください。蜂が蜂蜜という自分の生活団を生産する活動は 、橋という生命体の種の本能的な活動であって、労働ではありません。ですから8はいつまでも同じ仕方で同じ蜂蜜を作り続け、蜂蜜生産の発展ということはおこりません。これに対して、人間は労働するに先立って、魚を取りたいとか家を建てたいという労働の目的を意識していて、その目的を実現するような仕様・仕方で労働するのです。

 このように、労働は、「目的意識的活動」と言われる人間にのみ特有な活動です。ですから、人間の労働は、素手ではなく、乳歯は釣り竿使い、大クワノコギリヤかんなを使うというように、必ず労働の目的を実現するのに適した道具や機械などの労働手段を用いて、労働の目的を実現するのに適した自然(人間の外部に存在する自然または既に人間の労働が加えられた自然である原料) である労働対象に働きかけ、それを変化させて、目的であった労働の生産物を生産するのです。経済学では、労働をするのに用いられる労働手段と労働が加えられる対象である労働対象とを合わせて生産手段と言います。労働の生産物とは、労働と生産手段とが結び合わさって生産されたものなのです。

 人間は労働という活動、同じことですが労働による生産という活動をする中で、他の動物(生命体)とは違って創意工夫を凝らして、道具や機械などの労働手段を労働によって作り出し、また改良を加えることなどによって労働の生産力(労働の生産物を生産する力)を増大させ、また自分自身を発達させていききます。このことが、実は、人間の社会と経済生活が歴史という人間に特有な発展をする原動力なのです。

◎商品経済・市場経済の生産関係

  さて、 経済を学ぶにあたって大切なことは、人間は「労働する動」であるとともに、アリストテレスがいった。「社会的動物」であるということです。すなわち、人間は、生まれながらに(封建社会とか、資本主義社会とか言った)ある社会に入り込み 、この社会に特有な(生産において人と人とが取り結ぶ関係である)生産関係の下で、その生産関係( 経済関係といってもよい)における立場に規定されて、経済生活をしているということです。

 まず、私達が生まれ着いた資本主義社会の生産関係の大本にある(一般的な)生産関係は、商品経済または市場経済と言われる生産関係です。すなわち生産手段の知的所有と社会的分業が行われているために、労働の生産物が商品として生産され(言い換えれば自分が消費するためにではなく他人に消費されるために生産され)市場である価格を付けられて売買されている生産関係です。この生産関係の下では、生産者である売り手の立場に立ったものは、商品をなるべく高く売ろうという意思をもって販売を行い、消費者である相手の立場に立ったものは、同じ商品をなるべく安く買おうといった意思をもって購買を行います。確かに売買(商品取引)という人間の経済活動は、、それぞれの石自体が商品経済と生産関係のもとで売り手の立場に立つか、相手の立場に立つかによって規定されているのです。

 ですから、商品の価格は、その社会での商品の需要と供給との関係によって変動します。需要が供給を上回ると売り手の取引が大きくなり、商品の価格は上がります。ところが、商品の価格が上がっていくと、需要が減り、供給が増えます。そうして供給が需要を上回ると買い手の取引が大きくなり、商品の価格は下がります。このようにして、商品の価格は変動しながら、長期的に見れば、結局、需要と供給が一致し、売り手と買い手の取引が対等になった(均衡した)点に定まります。では、そのような商品の長期的に見た価格は、何によって決まるのでしょうか。科学としての経済学は、それぞれの商品の (自然的値打ちではなく社会的値打ちいう意味での)価値によって決まるということを明らかにし、商品の価値の正体(本質)は、商品経済の下での社会的労働であることを明らかにし、商品の価格とその変動は、ここの人間の医師からは独立が価値法則という経済保護色に規定されていることを明らかにします。 

◎資本家は、「利潤」、地主は「地代」、労働者は「賃金」その本質は?

 次に、私たちが生まれついた資本主義社会の基本的な生産関係(経済関係といってもよい)すなわち資本主義の生産関係とは、どういうものでしょうか。資本主義社会には、工場や機械などの社会の主要な生産手段が私的に所有している資本家と言われる人々(階級)と、土地を私的に所有している地主(近代的地主)と言われる人々(階級)と生産手段を所有せず、従って資本、(現在では資本主義企業という姿をとっています)に雇用されて、資本家のもとで労働し、ションから賃金という雇用料受け取る他に生活する道がない労働者(賃金労働者)と言われる人々(階級)とが存在します。この資本主義の三大階級は、商品経済が封建制社会の中に浸透していった封建制社会を解体していく中で歴史的に形成されました。

資本主義の生産関係は の生産においてこの三大階級の鳥結んでいる経済関係であって、3代階級の人々は、それぞれ資本主義の生産関係における自分の立場に規定されて、それぞれの経済生活をしています。この生産関係の下では、資本家は、自分が所有しているショーンと言われる貨幣を持って、工場・機械・原料などの生産手段を買い入れ、また賃金を支払って労働者を雇い入れ、自分のもとで労働者の労働と生産手段を結び合わせて使用品を生産します。そうして資本家は、その商品を売り、売って得た貨幣を持って、 生産手段の購入費支払った賃金を埋め合わせうえ、なお手元に残った貨幣を自分の基準として取得します。

 さらに、資本家が地主から生産に必要な土地を借りていた場合には、荘川自分の利潤の中から地主に地代という借地料を支払います。このようにして資本家は「利潤」という収入を得、地主は「地代」という収入を得、労働者は「賃金」という収入を得、それぞれの収入を持ってそれぞれの経済生活をしています(ここでひとつの補足をしておくと、実際の資本主義社会には小規模な生産手段をし的に所有しその生産手段と自分の労働とを結びつけて商品を生産している自営業者という人々が存在し、 自営業収入を得て生活しています)。

 さて以上述べたことは、、資本主義社会で生活している人々は、経済学など知らなくても、生活上の経験によって知っていることで、言わば「経済常識」 です。科学としての経済学は、資本主義の生産関係を研究して、「経済常識」では捉えられないこと、すなわち肉眼で見ることができない「利潤」「地代」「賃金」の正体(本質)を明らかにし、その運動(大きさ)がここの人間の意思から独立が資本主義の経済報告に規定されていることを明らかにするのです 。ですから、科学としての経済学を学べば、資本主義社会の人々の経済生活を規定している経済法則を理解でき、貧困、恐慌、経済格差などといった経済生活の出来事を経済法則に規定されて起こったものとして捉えることができる、平たくに変えれば科学の芽を身につけ、カープの女を持って経済生活の出来事の正体(本質)を見抜くことができるのです。

◎科学の芽を身につける

 こういう次第で、経済学は何の役に立つのかと言うと、科学として役に立つ、言い換えれば科学の芽を身につけるのに役立つのです。先日、ある運送会社のトラック運転手が深夜に及ぶ長時間の運転をした挙句交通事故を起こしたという新聞記事を見ました。こういう記事を見ても、経済学を学んでいない人は、事故は運転手の不注意が原因だ「自己責任」だ、事故をなくすため 、会社もっと職業訓練や道徳教育をやれといった思いしか浮かんできません。これに対して経済学を学んだ科学の芽を身につけた人は、賃金労働者である運転手は、家族共々慎ましく暮らせる賃金を得るために、「会社」という姿を撮った資本家のもとで長時間の辛い労働をせざるを得なかったのだということを見抜き、彼を長時間労働に追い込んだ経済のしくみが見えてくるのです。これが科学としての経済学の魅力です。

 最後に言っておきたいことは、、それがパークとして役立つということと、技術的に役立つということとは、役立つという意味が違うということです。自動車教習所で運転技術を学べば、それは自動車を運転するのに技術的に役立ち、自動車を上手に運転出来るようになります。しかし経済学を学んだからといって、それが技術的に役立ち、上手に金儲けできるようになるとは限りません。もしも、経済学は 技術に役立つならば、経済学者は皆金持ちになってしまうでしょう。しかし、私の友人には、マルクス経済学者、近代経済学者と言われる人がたくさんいますが、金持ちになった人は誰もいません。マルクスは、経済学の研究を貧困の中で行いました。著名な近代経済学者ケインズも、商品や為替の投機に手を出して大損したことがあります。一時期、近代の寵児ともてはやされたホリエモン( Livedoor 元社長)ですが、彼が短期間に大儲けしたのは、経済学を学んだからではなくて、小泉政府の「構造改革」の中で出された「規制緩和」と言う経済政策にいち早く便乗して、それまではできなかった詐欺まがいなやり方で大量の株取引をしたからです。まさに小泉「構造改革」、それが彼の正体です。》

(変革の時代と『資本論』マルクスおすすめ 『経済』編集部編 【Ⅰ】『資本論』とマルクス経済学のすすめ 9ページから14ページ20行目まで《》内利用しています)


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