資本論の学習第207回第3巻 序文エンゲルス第3巻資本主義的生産の総家庭第1部第1扁剰余
価値の利潤への転化と剰余価値率の利潤率への転化第2章利潤率
『資本論』第3巻(資本論 第三巻)の中でも、ご質問の
**第1部「剰余価値の利潤への転化と剰余価値率の利潤率への転化」第2章「利潤率について」
**は、マルクス理論の核心の一つです。
ここでは、できるだけ分かりやすく整理して解説します。
🔹 前提:エンゲルスの序文の位置づけ
第3巻は、マルクスの死後に
フリードリヒ・エンゲルス
が編集・出版しました。
エンゲルスは序文で、
第3巻は「現実の資本主義の運動」を扱う
第1巻・第2巻よりも複雑で抽象度が低く、現実に近い
と説明しています。
👉つまり第3巻は「現実の経済で見える現象」を理論的に説明する段階です。
🔹 第2章のテーマ:利潤率とは何か
▶ 結論から言うと
**利潤率とは「投下した総資本に対してどれだけ利潤が得られたか」**です。
数式で書くと:
剰余価値率:
→ 労働者の搾取の度合い利潤率:
→ 資本全体の「儲けの効率」
ここが重要な転換です。
🔹 剰余価値率と利潤率の違い
① 剰余価値率(第1巻での概念)
剰余価値率=剰余価値可変資本剰余価値率 = \frac{剰余価値}{可変資本}剰余価値率=可変資本剰余価値
👉 これは「労働者からどれだけ搾取したか」
② 利潤率(第3巻の概念)
利潤率=剰余価値総資本(不変資本+可変資本)利潤率 = \frac{剰余価値}{総資本
(不変資本 + 可変資本)}利潤率=総資本(不変資本+可変資本)剰余価値
👉 ここが重要:
分母が「総資本」になる
労働だけでなく機械や原材料も含まれる
🔹 なぜこの違いが重要なのか
マルクスのポイントはここ👇
▶ 資本家は「搾取率」ではなく「利潤率」で考える
資本家はこう考えます:
労働者をどれだけ搾取したか? → 興味ない
投資した資本がどれだけ増えたか? → 重要
👉つまり
見かけ上、利潤は「資本全体から生まれる」ように見える
🔹 本質:利潤の「見え方の転倒」
マルクスの核心はここです。
✔ 実際
剰余価値は労働(可変資本)からのみ生まれる
✔ しかし現象として
利潤は「総資本から生まれる」ように見える
👉これを
**「転倒(フェティシズム的な見え方)」**と呼びます。
🔹 利潤率が低くなる理由
第2章では、次の重要な傾向も示されます:
▶ 不変資本が増えると利潤率は下がる
資本主義では:
機械・設備(不変資本)が増える
労働(可変資本)の比率が下がる
しかし:
剰余価値は労働からしか生まれない
👉結果:
利潤率は低下する傾向を持つ
(→これが後の「利潤率低下の法則」につながる)
🔹 まとめ(超重要ポイント)
第2章の要点をシンプルに:
✔ ① 利潤率とは
総資本に対する剰余価値の割合
✔ ② 見かけの変化
利潤は資本全体から生まれるように見える
✔ ③ 本質
実際には労働からのみ生まれる
✔ ④ 歴史的意味
資本主義では利潤率が重要指標になる
これが資本の行動を決める
🔹 もう一歩深い理解(重要)
この章は単なる定義ではなく:
👉 「搾取が見えなくなる仕組み」を説明している
剰余価値 → 労働の搾取(見えにくい)
利潤 → 普通の「儲け」(自然に見える)
つまりマルクスは:
👉「資本主義では搾取が隠される」
と主張しているわけです。
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