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2026年3月28日土曜日

『資本論』の学習第208回第3巻資本主義的生産の総過程第1部第1扁剰余価値の利潤への転化と剰余価値率の利潤率への転化第3章剰余価値率にたいする利潤率の関係

 




 『資本論


 第3巻のこの部分は、かなり核心的で難しいところですが、順番に整理

すると理解しやすくなります。


第3巻 第1部 第1篇 第3章のテーマ

「剰余価値率」と「利潤率」の関係

ここでカール・マルクスがやっているのは:

👉 労働から生まれる価値(剰余価値)と、資本家が実際に見る利益(利潤)の

ズレを説明すること


① 基本用語の整理

まずは用語をシンプルに:

■ 剰余価値(s)

労働者が生み出した価値のうち、賃金として払われない部分
👉 資本家の取り分


■ 可変資本(v)

労働者に払う賃金


■ 不変資本(c)

機械・原料など(価値を増やさない)


② 剰余価値率とは?

👉 搾取の強さを表す指標

剰余価値率=sv

剰余価値率=

v

s

意味:

  • 労働者がどれだけ搾取されているか

  • 「必要労働」と「剰余労働」の比率


③ 利潤率とは?

👉 資本全体に対する利益の割合

利潤率=sc+v

利潤率=

c+v

s

意味:

  • 投資した総資本に対してどれだけ儲かったか


④ なぜ両者は違うのか?

ここがこの章の核心です。

ポイント

👉 剰余価値は v(労働)からしか生まれない
👉 でも利潤率は c+v 全体で計算される


⑤ マルクスの重要な結論

■ 同じ搾取率でも利潤率は変わる

例えば:

  • 剰余価値率(s/v)が同じでも

  • 不変資本(c)が大きくなると

👉 利潤率は下がる


⑥ 具体イメージ

ケースA(労働中心)

  • c = 50, v = 50, s = 50

  • 利潤率 = 50 / 100 = 50%


ケースB(機械中心)

  • c = 150, v = 50, s = 50

  • 利潤率 = 50 / 200 = 25%


👉 搾取の度合いは同じなのに、利潤率は半分になる


⑦ ここから導かれる重要な視点

この章は後の重要理論の準備になっています:

■ 資本主義の矛盾

  • 技術発展 → 機械(c)が増える

  • しかし価値は労働(v)からしか生まれない

👉 利潤率は長期的に低下する傾向

(※後の「利潤率低下の法則」につながる)


⑧ マルクスが言いたい本質

👉 資本家は「利潤」を見ている
👉 しかし本当の源泉は「労働の搾取」

つまり:

  • 利潤率 → 見かけの指標

  • 剰余価値率 → 本質的指標


まとめ

この章の一番大事なポイント:

👉 利潤率は搾取率そのものではない

そして:

  • 剰余価値率(s/v)=搾取の強さ

  • 利潤率(s/(c+v))=投資効率

👉 両者は一致しない


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